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【中編】【35歳までに読んで欲しい】あなたの転職理由を決める10質問

成長できない環境にいる人材 キャリア

「キャリアをどう向上させたらよいのか?」。当然ですが、仕事以外の時間を使って必要な勉強をしたり、難しい仕事に積極的にチャレンジするなど、あなた自身の努力が必要です。ただ、もしあなたの会社に「努力して学んだことを活かせる仕事がなかったら」どうでしょう?もしあなたの会社に「チャレンジしたくなるような魅力的な仕事がなかったら」どうでしょう?

人は自分の努力だけでは成長に限界があります。人の成長は、その人の属する環境に大きく依存するものです。痩せた土地では樹木が十分に育たないように、チャレンジや競争のない会社では人材も成長できません。自分のキャリアを向上させるために、向上するチャンスが多い職場に自分を置かなければいけません。では、どのような会社に転職したら良いか。この記事では、このテーマについて解説します。

この記事を書いている私のキャリアの概要です。

    1. 理系で大学、大学院卒
    2. 米国NY州大手IT企業のSE
    3. 同社のITコンサルタント
    4. 米国ボストンにある大手戦略ファームの経営コンサルタント
    5. 日系大手コンサルティング会社役員
    6. 独立起業(起業当時は上記会社役員と兼業)

現在、定年の年齢を迎える前に、私の会社は優秀な社員たちに任せて、私は海外を回りながら株主兼非常勤取締の立場でリモートで会社の運営に関わっています。

 

本記事の内容

 

 

今の仕事・職場を転職すべき10の質問

10の質問で分かる! 今の仕事・職場があなたにとって正しい場所かを考えます。

この記事は【前編】【中編】【後編】の3部編成に別れて書かれた「【35歳までに読んで欲しい】あなたの転職理由を決める10質問」の【中編】になります。

まだ【前編】をご覧になっていない場合は、先ずは【前編】をお読み頂いてからこの【中編】に戻ってきて頂ければと思います。

【前編】【35歳までに読んで欲しい】あなたの転職理由を決める10質問
仕事・キャリアは自分の「アイデンティティ」を支える大切な部分です。 「アイデンティティ」という英語は、「同一性」と分かりにくく訳されることが多いですが、これは「自分は何者であるのか」ということです。つまり、「仕事やキャリアは自分が何者...

【前編】でも述べましたが、10の質問は、多くの転職成功者がこれらの質問の答えを理由に転職を決断しています。つまり、

「転職理由を決める10の質問」=「成功する転職を決断する10の理由」

と考えて読み進んで下さい。

まずは、「10の転職理由」をおさらいしておきましょう。

  1. 会社の課長、部長があなたのキャリア人生の終着点です。それで満足できるか?
  2. あなたの会社の外の友だちを妬んだり羨むことが多いか?
  3. 今日の仕事の延長線上は、会社全体を理解できるスキルが身に付く仕事か?
  4. レッドオーシャンで勝つチャンレンジを会社でさせてもらえているか?
  5. あなたの会社は、給与や処遇の渡し方であなたをダマしてないか?
  6. あなたの会社は10年前と業務が大きく変わっているか
  7. あなたの会社の10年分のアニューアルレポートを読んで不安を感じるか
  8. 現在全く流行りではないありきたりの仕事をさせられていないか?
  9. あなたの会社の同僚は他社と比べて優秀か
  10. あなたの本音では成りたい自分の姿があるんじゃないか?(人は人、自分は自分。私の人生で最も大切な言葉です。)

この【中編】では、この10の転職理由の6〜10について解説します。

【前編】10の転職理由の1〜5について解説
【中編】10の転職理由の6〜10について解説(本記事)
【後編】全体の総括と取るべきキャリア戦略(予定)

の順で3部編成で記事を進めています。

さあ、【中編】を始めましょう。

 

 

あなたが転職を決断すべき10の理由 解説編【中編】(理由6〜10)

 

(理由6)あなたの会社は10年前と業務が大きく変わっているか?

(理由7)あなたの会社の10年分のアニューアルレポートを読んで不安を感じるか?

(6)は「会社を見る視点」、(7)は「会社を見る手段」に関してです。最終的に伝えたいことがリンクしていますので、この章でまとめて解説します。

変化に対応できない企業

会社を正しく評価する方法

まずは、「この章で最も伝えたいことの結論」を最初に明確にしておきましょう。

この章で伝えたいこと

「変化しない企業は必ず衰退する。つまり、企業は必ず変化しなければならい。ただ、あなたの会社が適切に変化できている優良企業だとしても、あたな自身がその変化に対応できる人材でなければ、企業が変化した後にはあなたは用済み人材となる。変化に対応できる人材になるためには、適切に変化をしている企業で経験を積まなければならない。」

 

では、(6)(7)の解説に入ります。

ブルームバーグの報道によると、ソニーのXperiaの世界シェアがたったの0.167%であると報じられました。
参照元:ソニー、5Gの「機器連携」視野にモバイル強化-世界シェアは0.167%

また、ブルームバーグは、ソニーが同社のスマートフォン事業全社員の半分にあたる4000人の人員削減をする可能性があると報道しています。
参照元:ソニー、4000人のスマホ人員を最大半減の可能性-報道

ソニーは、かつては1997年に最初のモデルが発売された「Walkman」というカセットテーププレーヤーで世界を席巻。その後もMDプレーヤーやmp3プレーヤーなどを販売し、世界の音楽プレーヤー業界の巨人として君臨してきました。

しかし、2003年にApple社による音楽販売サービス「iTunes Store」が開始。今では当たり前になった音楽ダウンロードサービスですが、ソニーはこの流れについていけませんでした。

時代は、モバイル音楽プレーからスマートフォン時代へ変遷。今では、ダウンロードして音楽をスマートフォンで聴く時代、そして、今後はサブスクリプションサービスを利用して、ダウンロードすらせずにインターネット上で音楽を聞く時代への変化しつつあります。そして、ソニーはその業界のメインプレーヤーから完全にキックアウトされて、現在、スマートフォンの世界シェアは1%にも満たない0.167%にとどまっています。

ソニーは自社で大手音楽レーベルを抱えており、著作権の問題などから当時は音楽ダウンロードサービスへの対応が後手後手になったいう説明もありましたが、ソニーにとって本質的な課題はそこではありません。世界最優良企業の1つであったソニーは、その地位にいる奢りから「自分たちはNo1だという傲慢さ」と「成功体験から自社のサービスや技術へ執着して変化できなかった」。これが、ソニーの本質的な問題点でした。

その後、ソニーは業績低迷でかなり長い期間苦しみました。一方、世界では、AppleやGoogleなど、GAFAと言われるIT関連企業が着実に成長し、現在、彼らが世界を支配しているのは周知の通りです。

ただ、ソニーは日本の誇り、日本を代表する企業。そのまま死んでしまうようなダメな企業ではありませんでした。

ソニーは、下記の表でも分かるように、その後、業績低迷から脱却するためにビジネスの主軸を「エレクトロニクス」から「金融」「ゲーム」「映画」などの分野へ移行し、売上も拡大させたのです。

ソニーの1997と2019の売上高比較

「エレクトロニクス」の分野は、中国企業から格安テレビなどが販売され、日系大手エレクトロニクス企業でも、倒産したり台湾企業に買収されたとり、その場にしがみついた企業が悲惨な末路を辿りました。ソニーが「エレクトロニクス」事業から他の事業をシフトチェンジし、自分たちを変化させてきたことは、「さすがソニー」と言えるでしょう。

余談ですが、今、日本の主要産業の「自動車業界」が大きな変革の波にさらされています。今後、どうなって行くべきか、皆さんなりに考えて見ましょう。

さて、話を戻します。

変化に関して、あたなの会社はいかがでしょうか?10年前と比べ、市場に合わせて自分たちを変化させられているでしょうか?

一般的には、次のどちらかのタイプの会社に勤めている人が殆どでしょう。

  • 単一事業を行う中小〜大企業
  • 様々な事業をかかえるコングロマリットな大企業

会社が変化をしているかどうかの見方ですが、単一事業の中小大企業にとってはコングロマリット大企業のようなダイナミックな事業のシフトチェンジは無理ですが、業界内の競合が激しいマーケット(つまり他社が参入したくなるような魅力的なマーケット)では、競合他社に勝つために、細かいサービスの革新が必要なことは当たり前で、さらにはその業態のビジネスモデルそのものを変化させていく必要があります。それができているか?これが「変化に対応できている企業」を見定める方法です。

また、コングロマリット企業に勤めている人の場合は、まさにソニーの例ですね。会社が過去の成功にしがみつかず、マーケットの変化に対応して業態をシフトチェンジできているかです。過去に成功した企業にいることに大した価値はありません、未来も成功し続ける企業にいることに価値があるのです。

ここで、最初に明記したこの章のテーマをおさらいしましょう。

この章で伝えたいこと

「変化しない企業は必ず衰退する。つまり、企業は必ず変化しなければならい。ただ、あなたの会社が適切に変化できている優良企業だとしても、あたな自身がその変化に付いていける人材でなければ、企業が変化した後にはあなたは用済みの人材となってしまう。変化に対応できる人材になるためには、適切に変化をしている企業で経験を積まなければならない。」

この章の解説で分かるように、企業と人材とは支え合って存在しているものです。よく『経営資源は「人、物、金、情報」だ』と言われます。この言葉の是非のような粗末な議論は他でやりましょう。ポイントは、「優秀な人材がいない企業は優良企業にはなり難く、優良企業でなければ優秀な人材は育ち難い」ということです。

適切な環境で仕事をすることは、あなたの人材スキルの成長や将来のキャリアに大きな影響を与えます。あなたが働く会社を適切な会社かどうかを見極めるためには、世間の評判や先入観ではなく、アニューアルレポートなど事実に即したデータから会社を見極め、会社の現状や将来性をしっかり見る必要があります。そうでないと、もし現在の職場に不満を抱いて他社に移籍したとしても、また同じ不満を抱えるだけでしょう。

最後に、私が最初に勤めた会社は、NYSEに上場している大きな会社でしたので、アニューアルレポートを始め、会社の現状を知る資料をネット上で簡単に入手できました。私は、その後に戦略ファームに転職するに当たり、自社公表の資料を元に会社を細かく経営分析しました。経営コンサルタントに転職するのに、自分が勤めている会社も分析出来ていないようでは、他社の分析など到底出来るものではありません。面接でも細かく聞かれます。ただ、私が自分の会社を細かく分析したのは、単なる面接対策だけではありません。それまで私の人生の大切な時間を費やした会社を辞めることに確信を持つためでもありました。その分析結果は、現在のその会社の状況を見る限り、とても正しかったと自信を持って断言できます。

 

(理由8)現在全く流行りではないありきたりの仕事をさせられていないか?

過去の流行りの仕事にしがみついている人材は必ず価値のない人材になってしまう

まずは、「この章で最も伝えたいことの結論」を最初に明確にしておきましょう。

この章で伝えたいこと

「過去の流りの仕事にしがみつく人材は必ず価値のない用無し人材になってしまう。常に今の最先端の流行りの仕事ができる人材を目指しましょう。」

英オックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン教授。AI(人工知能)の研究で有名な同氏が准教授時代の2014年に著した論文「The Future of Employment(雇用の未来)」の中で、702の職種について分析し、人間が行っている仕事の約47%の仕事が10~20年後には自動化されるリスクが高いと述べ、当時、大変な話題となりました。2021年の現在、オズボーン准教授(当時)の分析結果を超えて、多くの職種で実際にAIが人間が行ってきた仕事を奪っています。近年、AIによって仕事が奪われることがほぼ確実と言われている業務の例を書いておきます。

  • 一般事務員
  • 経理事務員
  • 銀行員
  • 会計監査係員
  • CADオペレーター
  • 行政事務員(国県市町村)
  • 受付係
  • 医療事務員
  • ライター
  • データ入力係
  • ホテル客室係・ホテルのフロントマン
  • 工場勤務者 など

このような業種にいる人は、座礁して沈没することが確定している船に乗っているのと同じです。10年以内にAIに自分の仕事を奪われてしまうのです。10年間は猶予期間です。船が沈んでしまう前に、逃げ道(新しいスキルと転職先)をしっかり確保しましょう。

ただ、あなたの人材として価値が目減りしてしまうリスクは、AIによって仕事を奪われるケースだけではありません。AIという言葉が無かった遥か昔から、価値のないビジネス人材となる運命を辿る代表的な例があります。それは、「過去の流行りにしがみつき、新しい流行りについていけないケース」です。

例として、プログラミング言語の世界を見てみましょう。

ウェブがシステムの主流になって依頼、様々な新しいプログラミング言語が出現しました。その中で一斉を風靡した言語に「Perl」や「Ruby」などがあります。これらは時代を飾った人気の言語でしたが、今後は衰退の一途を辿ると言われています。このようなタイプのプログラミング言語には必ず「熱心な信者」がいます。それは、単にその人がその言語を仕事に愛着を持ち、その言語に執着しているケースが殆どです。

今では殆ど聞かなくなった「COBOL」にも、一斉を風靡した黄金時代がありました。メインフレームが基幹システムのメインだった時代は、システムのプログラミングの多くは「COBOL」で実施されていました。実は、2021年の今でも「COBOLの熱狂的信者」はいます。彼らの主張は、「COBOLはシンプルで使い勝手の良い優れた言語だ」「現在でもCOBOLで動いているシステムがあり、それが有り続ける限り仕事はなくならない」「COBOLから他の言語への移行案件もあり、仕事はある」などです。ただ、だからって、今からCOBOL専門のプログラマーになりたいとう言う若者は多数派でしょうか?

「Perl」や「Ruby」も、「COBOL」と同じ運命を辿るでしょう。信者は「信じたがる人」なので信者であって、事実を直視できる人とは限りません。「Perl」や「Ruby」が出来る人なら、他のプログラミング言語だって直ぐに習得できるはずです。衰退していく「過去の流行り」にしがみつくことは、将来の可能性を狭めるだけ。晴れ舞台に立てる新しいスキルを学べる仕事に1日も早く移り、そこで実績を積めばそれがあなたのキャリアの積み上げになります。

IT業界の技術革新ような移り変わりの速い業界ではこのように「スキルの陳腐化」「スキルの旧式化」によって、そのスキルを持った人材そのものがマーケットでの価値が低下してしまう事例はいくらでもあります。

ただ、IT業界に限らず、「過去に流行ってた業務」にしがみついてしまっている人は沢山います。例えば、業務系のコンサルタントで、「○○業界団体の新方針による、○○年度までの○○制度変更対応」などいうある年にだけ流行った対応業務にいつまでもしがみついているコンサルタントは沢山います。確かにその制度対応のスキルを身につけるために数ヶ月間労力を費やしたことでしょう。そこにしがみつきたくなる気持ちもわかります。ただ、スキルもキャリアも部署も会社も、「過去の存在」にしがみつこうとした時に、あなたのビジネスマンとしても成長は完全に終止符となります。「新しい最新の流行り」を常に追いかけるようにしましょう。顧客や市場は、いつの時代も新しいスキルを持った人材を求めています。

 

(理由9)あなたの会社の同僚は他社と比べて優秀か?

平凡な社員との平凡な小競り合い

まずは、「この章で最も伝えたいことの結論」を最初に明確にしておきましょう。

この章で伝えたいこと

「低いレベルの人材同士で競い合っても大きな成長は望めない。何故なら、低いハードル超えて満足できてしまうからだ。高校野球のピッチャーが中学生のバッターからいくら三振を奪っても意味がないのと同じである。優秀な人材は、優秀な人材同士の競い合いの中で育つことができる。高校野球のスター選手がプロの厳しい世界で打ちのめされながら鍛えられ、何年もかけてプロのスター選手に育っていくプロセスと同じである。」

経営コンサルティング業界を例に話しをしましょう。

この世の中には、「経営コンサルティング会社」を名乗る会社は星の数ほどあり、大手・中堅の有名企業もあれば、新興企業もありますし、どう見て怪しい詐欺っぽい会社もありますね。

もしコンサルタントを目指すな、やはり大手・中堅の実績にある企業に就職しましょう。

その理由を4つ挙げましょう。

  • 優秀な上司が揃っているので、高いレベルで厳しく鍛えられる
  • 優秀な社員が揃っているので、高いレベルで競い合わざるをえない
  • コンサルティング手法のナレッジが多く、多くのことを学べる
  • 大手企業の顧客のハイレベル案件が多くチャレンジングな仕事ができる

もしあなたが自分の成長や将来のキャリアの成功を望むような積極的な人であれば、次のようなことが可能な会社に就職したいと考えるのは極自然なことです。

  • 難しいやりがいのある仕事ができる
  • 給与が高い
  • キャリアに箔がつく
  • グローバルな仕事ができる
  • 周りからも羨ましがられる など

ただ、このような魅力的な職場には簡単には転職できません。優秀な人材から順番に採用されるからです。ただ、だからといって諦めてしまうと、いつまで経っても低いレベルの底辺をぐるぐる回っているだけ。一段ずつでも着実に今いるレベルより確実に上のレベルに登っていくことが重要である。

キャリアアップの方法

ここでとても重要なことは、「一段上の会社の定義」です。他社を見る時に、「誰かが良い会社と言っていた」とか「何となく良いイメージがある」など、何の根拠もなく「一段上の会社」を決めてはいけません。

「一段上の会社」を見極めるためには、【前編】と【中編】で既に記したように、次の視点で会社をしっかり評価しましょう。勝手な思い込みで「一段上」と思って転職したら、実は「同じレベルだった」、最悪は「ブラック企業だった」などと言うこともよく聞く話です。

一段上の会社を見極める評価方法

  • 待遇(基本給+賞与の年収)が良い
  • 会社の現在の業績・財務が健全
  • 変化に対して柔軟である
  • 会社の将来の成長力が強い
  • 優秀な人材が多い
  • 年功序列が行き過ぎてない
  • 社会での評判が良い

転職をするにあたり、年収アップは絶対条件です。年収を下げて転職するのは、自分の価値を下げるだけ。転職先での年収は、多くの場合は現在の会社での年収を元にオファーされます。もし最初の転職で年収を下げると、次の転職で元いた会社の年収に戻るだけ。全く意味がありません。今の会社からどうしても逃避しなければいけないような特別な状況ですら、必ず年収アップできる会社に転職しましょう。

転職先候補の社会での評判ですが、インターネットの掲示板や転職サイトの口コミなども見てみましょう。ネット掲示板の情報は信頼性は低いのが事実ですが、悪評でネット掲示板が溢れていような会社も実際に存在します。余りにも悪評が多い場合は、やはり何らか問題がある会社の可能性が考えられます。

キャリアはあなたの社会的な評価を決める重要な要素です。転職先を選定する場合、1つや2つの意見ではなく、必ず多くの意見を参考にして下さい。

また、転職事情や多くの会社の情報に詳しい人からのアドバイスは非常に有益です。繰り返し強調しますが、自分の勝手な思い込みで転職先を決めるのは非常に危険です。しっかり熟考した上で決定して下さい。

 

(理由10)あなたの本音では成りたい自分の姿があるんじゃないか?

成りたい自分になる努力を止めてはいけない

「成りたい自分になる」ことを忘れてしまっている人は多いのではないでしょうか?

学生時代に就職活動をした時は、まだどの仕事に就くか決まっておらず、全ての選択肢の中から将来の大きな可能性を夢見て就職活動をしていたのではないでしょうか?

20年前までの日本では、大手商社や都銀など日系の大手企業は転職での求人を殆ど行っていませんでした。つまり「新卒の就職が人生を決める」という悪しき慣習が平然と蔓延っていたのです。

その当時は、「22歳の就職活動にたまたま成功した人が人生の勝ち組」でした。

今では信じられないですよね。私はアメリカの企業で育ったので、日本の大企業のこういった全く合理性のない採用活動について全く理解出来ませんでした。実際、バブル経済に浮かれきって能天気になっていた1980年代後半に日系大手企業に就職した勝ち組たちの中には、現在、その企業にとって全く不要なお荷物となっている人材も少なくなありません。

1991年に日本のバブル経済が崩壊し、その後、日本経済は低迷を続け、日本の大企業も倒産や吸収合併され、簡単には生き残ることができなりました。そして、「人材の新陳代謝の悪さ」が日本企業の競争力を弱めていることにやっと気づきました。

今は「新卒の就職が人生を決める時代」ではありません。今は「自分さえやる気になれば、一度や二度の失敗を乗り越えて成りたい自分を追いかけられる時代」です。

誰でも2度目、3度目のチャンスを掴める時代です。逆に言うと、1度目に成功してもそのに地位に胡座をかいていれば、いつでも蹴落とされてしまいます。あの電通ですら2019年、2020年に2年連続最終赤字、そして大規模リストラの実施に追い込まれいる厳しい時代。

 

❝ 電通グループ 2年連続最終赤字見通し 海外人員約6000人削減へ❞

大手広告会社の電通グループは、今月までの1年間の決算で(2020年は)237億円の最終赤字になるという見通しを発表しました。赤字は2年連続で、海外を中心に大幅な人員削減を行うことになりました。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で世界的に企業が広告費を絞る動きが広がり海外事業の不振が続いたため、海外での人員の12%余りにあたるおよそ6000人を削減することになり、その費用として560億円を計上することが主な要因です。

国内でもすでに早期退職を募集し、退職する230人を個人事業主として業務委託を結ぶ仕組みを導入するなどしています。
(参照:NHKニュース)

 

報道は新型コロナの影響で広告費収入が減少したと説明していますが、それなら、何故、2年連続赤字なのでしょうか?ニュースの表面だけを鵜呑みにせず、しっかり深く見てみるならば、電通の赤字の原因は新型コロナの影響だけではないと考えるのが自然です。

電通は、長年「広告業界のガリバー」とよばれ、主にテレビや新聞などの広告スペースを買い占めて広告主に提供する広告ビジネスを行ってきました。広告スペースを電通が買い占めてしまっているので、広告主は、広告を出したければ電通に発注するしかないわけです。この様なある意味「独占的既得権」の上に胡座をかいてきた電通ですが、下記のグラフからも分かるように、広告業界の主流がこれまでのテレビや新聞などのオールドメディアからインターネットへとシフト。2019年には、とうとうインターネット広告費がテレビの広告費を超える事態となりました。インターネット広告では弱者の電通。自分たちを変化させることを怠り、変化について行けなかったことが現在の電通の苦境の原因です。

それにしても、あの電通が6000人の人員削減です。

媒体別日本の広告費の推移

(参考:株式会社電通の「日本の広告費」)

 

繰り返します。今は「新卒の就職が人生を決める時代」ではありません。今は「自分さえやる気になれば、一度や二度の失敗を乗り越えて成りたい自分を追いかけられる時代」です。

今の日本は、自分のやる気しだいで自分をもっともっと活かせるチャンスが沢山あります。成長を諦めては行けません。皆さん、「成りたかった自分」を思い出し、成長し続けましょう

 

以上が、「今の仕事を続けるべきか?10の質問」の6〜10の解説になります。【後編】では、全体の総括と取るべきキャリア戦略について記したいと思います。

【前編】【35歳までに読んで欲しい】あなたの転職理由を決める10質問
仕事・キャリアは自分の「アイデンティティ」を支える大切な部分です。 「アイデンティティ」という英語は、「同一性」と分かりにくく訳されることが多いですが、これは「自分は何者であるのか」ということです。つまり、「仕事やキャリアは自分が何者...
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20代〜30代は、将来に会社の経営者層などのより重要な地位に就くための準備段階です。この時期にいかに価値のある人材に成長できたかが、あなたの将来を決定します。逆位に言うと、この時期に目の前の仕事を闇雲に頑張って現場で高い評価を得ることが出来...

この記事が、皆さんの素敵な人生のお役に立つことを願っています。

makoto

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